令和元年事業報告(平成31年4月1日〜令和2年3月31日)

令和元年事業報告書

(平成31年4月1日〜令和2年3月31日)

1.事業の成果 

 令和元年度も、多数の会員や団体の協力のもと、平成20年度の設立時に掲げた趣旨・目的に沿い種々の事業を企画実施した。国際こども・せいねん劇場みやざき/透明体育館きらきらの管理委託業務執り行うにあたり、事業仕分けを見直し、県内事業、県外事業、劇場事業の3事業柱で事業に取り組んだ。※太字は新規展開事業

【県内事業】

👉👉主な事業

令和元年度文化芸術による子供育成総合事業-コミュニケーション能力向上事業-<NPO法人等提案型>/実施校:8校(内県外2校)《受託事業》

学校でコンテンポラリーダンス鑑賞教室事業/日向市立美々津小学校《自主事業》

宮崎県教職員互助会スクールコンサート事業/宮崎市立宮崎西小学校《受託事業》

「香港×宮崎 ダンスキャンプin西米良」(制作事業)《自主事業》

ともに学ぶ×おどる×アートする「芸術の学校vol.3」―2020年開催「第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会」に向けて《コーディネート事業》

NPO法人みやざき男女共同参画推進機構「令和元年度パープルリボンキャンペーン」《協力事業》

ムーブメント・アートイン・みやざき 2019−「香港×宮崎 国際協同制作&県民のための国際ダンスワークショップ」−《制作事業》

宮崎県女子体育連盟「じゃがじゃがサマーセミナー2019」《コーディネート事業》

令和元年後期度宮崎大学公開講座「若草ダンス通り こどもんホンキばシリーズ2 ダンス採集」《制作事業》

宮崎大学産学・地域連携センター第26回技術・研究発表交流会における取組事例発表/ポスター発表《学術研究事業》

【県外事業】

👉👉主な事業(県外)

「んまつーポス×いわきアリオス ダンス採集〜湯本編」《受託事業》

いわき芸術文化交流館アリオス「令和元年度おでかけアリオス」/全2校(内1校特別支援学級)《受託事業》

福島大学うつくしまふくしま未来センター「身体表現ワークショップ」/全2校《コーディネート事業》

いわき芸術文化交流館アリオス事業 2019年度事業説明会」パフォーマンス部の制作《コーディネート事業》

坂本善三美術館「んまつーポスのダンス鑑賞・ダンス観戦Vol.3」制作《制作事業》 

いわきでいごいて死ぬ人たちのつどいの場 igoku Fes 2019/いわきFCとのコラボ《委託事業》

令和元年度文化芸術による子供育成総合事業文化芸術による子供育成総合事業-芸術家派遣事業-<学校申請型>/実施校:4校(お茶の水女子大学附属中、いわき市立小学校2校、他)《コーディネート事業》

本駒込幼稚園身体ワークショップ & パフォーマンス《コーディネート事業》

「アーティスティック・ムーブメント・イン・トヤマ 2019」大学生対象ワークショップ《アーティスト支援事業》

第29回こうさくてん(日本こうさく学研究会)《学術研究事業》

オリンピック・パラリンピック教育の推進事業 ダンスワークショップ/都内1校《コーディネート事業》

 👉👉主な事業(海外)

文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」《受託事業》

事業名:身体形成と芸術体験を融合させた日本型ダンス教育「創作ダンス」の海外輸出

輸出国:アメリカ(ジャクソンビル)、ルーマニア(ブカレスト、シビウ)、クロアチア (ザグレブ、リエカ)

韓国(チェジュ島)、香港

事業名:ラオスのインクルーシブ教育を推進する「表現運動」(学校体育領域)の輸出

輸出国:ラオス(ビエンチャン)※ 2020年3月は新型コロナウイルスの感染防止のため延期

【劇場事業】

 👉👉主な事業

透明体育館/国際こども・せいねん劇場みやざき/管理運営《協力事業》

まちなかワークショップ等による障害者の創造活動支援事業(主催:アーツカウンシルみやざき)/ダンスステージをつくるワークショップ制作《制作事業》

「第13回キッズデザイン賞」子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門(アート・創作)/作品名:昼は保育園、夜と週末は劇場!透明体育館きらきら/国際こども・せいねん劇場みやざき/経済産業大臣賞《学術研究事業》

第71回舞踊学会 一般口頭発表「“公立ではない公共”の劇場をデザインする」《学術研究事業》

一年生定期講座/コンテンポラリーダンスワークショップ定期講座の実施《自主事業》

ごちそうアーツ IN 宮崎 vol.2/国文祭・芸文祭みやざき2020分野別プレ事業《主催事業》

こどもCANトレー新型コロナウイルスの影響で学校が休校になった子どもを独りにしないプログラムー《自主事業》

第12回みやざきジョブシャドウイング(主催:みやざきジョブシャドウイング実行委員会、宮崎大学産学・地域連携センター)1日インターンシップの受入《学術研究事業》

【その他(メディアへの露出・他)】

MRT宮崎放送「西米良村で子ども国際ダンスキャンプ」(2019.8.9)

朝日新聞「宮崎や香港の子どもたちが西米良でダンスキャンプ」(2019.8.11)

福島民友「『スパイ』ダンス!いわきFC選手ら挑戦 高齢者ワークショップ」(2019.8.30)

宮崎日日新聞「保育園体育館を劇場に 宮崎市の団体へ大臣賞」(2019.10.1)

読売新聞「ひなた人物語 芸術と子どもの感性育む」(2019.10.27)

テレビ西日本「美の鼓動・九州」(2020.1.19)

宮崎市報2019年12月号(2019.11.19)

出版計画「んまつーポス」

2.事業内容

(1) 特定非営利活動に係る事業

   フォトブック参照。(NPO事務所保管、宮崎県へ提出)

(2) その他の事業

  その他の事業は実施なし。

3.総括

第12期は、本法人の役員が宮崎大学の国際連携センターや産学・地域連携センターの客員研究員に就任したことで、新規展開した事業が多く、より地域に根ざした事業展開が実施できた。そして新たに、透明体育館きらきら/国際こども・せいねん劇場みやざきの管理運営業務ついては、4者(んまつーポス/きらきらアート保育園/特定非営利活動法人MIYAZAKI C-DANCE CENTER/宮崎大学産学・地域連携センター)の連携の下、第13回キッズデザイン賞において経済産業大臣賞を受賞し、全国にその存在を伝えることができた。初年度の総来場者数は3月1日〜3月31日 約6,574名(子ども:4,195名、大人2,379名)、そのうち視察者数84名(アーティスト:24名/美術館・劇場関係者:14名/大学関係者:8名/教育関係者:15名/その他:23名)、受けた取材は、宮崎日日新聞者、西日本新聞社、MRT宮崎放送、UMKテレビ宮崎、朝日新聞者、テレビ西日本、宮崎ケーブルテレビ局、宮崎市報12月号であった。2019年3月にオープンして以来種々の事業実施とSNSやホームページに情報掲載、マスコミ等へ取材投げ込みなどの成果によりリピーターが見られるようになった。引き続き地域が劇場を持つ新しい価値づけを行うべく、継続して劇場事業を展開していきたい。

第12期の特筆すべき事業として、令和元年度文化芸術による子供育成総合事業文化芸術による子供育成総合事業-コミュニケーション能力向上事業-<NPO法人等提案型>の受託がある。1年空いて申請であったが、「第35回国民文化祭」と「第20回全国障害者芸術・文化祭」を見据えて宮崎県での本事業の実施の必要性と特別支援学級と通常学級の交流及び合同学習(インクルーシブ教育)の新しい形の提案が認められ、採択となった。その事業を体験した児童が、地域のアートイベント(本法人の主催事業や、まちなかワークショップ等による障害者の創造活動支援事業、他)に主体的に参加し、向上したコミュニケーション能力を実生活で試す場(同「社会に開かれた教育課程」)に繋げられたことは、事業実施の成果である。

現在、事業年度終盤の1月より新型コロナ禍により、本法人も大きく影響を受けており、現時点で次年度決定している事業の変更・中止・延期の連絡を多数受けている状況であり、スケジュールや資金繰りが困難になると予想される。状況を見極めながら、新型コロナ後も引き続き事業を安全に実施し社会に貢献できる体制を整えていきたい。